代表の医療経験が生み出す「働く」への新たな視点
理学療法士として10年以上にわたり病院や在宅医療の現場を経験してきた代表が、横浜の蒔田町・吉野町で就労継続支援B型事業所を展開している。リハビリを通じて日常生活の自立は支援できても、その先の就労につながる環境が不足している現実を目の当たりにしてきた経験が、この事業所設立の原動力となった。「社会の一員として活躍したい」という切実な願いと現実のギャップを埋めるべく、発達障がいや精神障がい、うつ病といった区分にとらわれない就労支援を実現している。
「何ができないか」ではなく「何ができるのか」を見つめる医療的な視点を活かしているのが大きな特色だ。体調面での制約や人間関係への不安を抱える方、生活リズムの調整が必要な方など、それぞれの状況に応じた作業環境を整えている。失敗を恐れることなく「やってみたい」という気持ちを形にできるよう、スタッフとご利用者様が率直に語り合える関係づくりを重視した支援を展開している。
直接受注による専門技術習得と高工賃の実現
不動産会社や内装業者、廃品回収業などからの直接依頼により、プロレベルのハウスクリーニング業務を中心に据えている。エアコンクリーニングから空室清掃、学校でのワックスがけ、プール清掃まで幅広い専門業務を手がけ、代表自らが清掃技術を習得して現場に立ち、丁寧な技術指導を行う体制を構築。この徹底した品質管理により、継続的な受注と地域企業からの信頼獲得を両立させている。
月5~7万円という工賃水準は、全国平均を大きく上回る金額となっている。外作業中心で月の3/4程度現場に出る方の中には、10万円を超える工賃を得ているケースも存在する。頑張った分だけ報酬として実感できる仕組みが、働く意欲をさらに引き上げる好循環を生んでいると現場では話されている。実践的スキルの習得と適正な対価を同時に得られる環境は、利用者の自立に向けた大きな推進力になっているようだ。
一人ひとりの才能を仕事に変える多様な取り組み
清掃・クリーニングを主軸としつつ、Webコンテンツ制作やデザイン補助、各種内職まで多彩な業務でのチャレンジをサポートしている。イラストが得意な方が事業所のロゴやホームページ素材を制作したり、デザインに関心のある方が名刺や看板の制作に携わったりと、個性を活かした実例が次々と生まれている状況だ。短時間勤務や体調に配慮した作業スケジュール、相談しやすい環境づくりなど、様々なニーズに対応する姿勢を貫いている。
正直、ここまで一人ひとりの可能性を引き出そうとする取り組みは珍しいと感じた。「できた」という達成感の積み重ねを通じて自信を育み、自立への道筋を描けるよう支援している。自社雇用の選択肢も設けることで一般就労への橋渡し機能も担い、地域での多様な仕事体験を通じて得意分野の発見とステップアップを促進する体制が整っている。
安心の利用サポートと地域に根ざした連携体制
18歳以上で一般企業就労が困難な方を対象とし、雇用契約を結ばずに自分のペースで働く訓練ができる場を提供している。お問い合わせから見学・体験、受給者証申請、個別支援計画作成、契約、利用開始まで一貫したサポート体制で対応。利用料は原則1割負担で、所得区分に応じて月額上限(0円/9,300円/37,200円)が設定されており、それ以上の費用負担はない仕組みとなっている。
地域包括支援センターやケアプラザとの連携を活かし、地域企業との関係強化にも注力している。横浜市中区曙町に事業所を構え、営業時間9:00~18:00(土日祝休み)で運営中。「働きたい気持ちはあるが続かない」「何から始めればよいか分からない」といった悩みを抱える方でも、行政手続きから日常生活の相談まで幅広くフォローする体制により、安心して利用開始できる環境が整備されている。


