今の動作を守ることから始める運動支援
歳を重ねると、これまで当たり前にできていた動作が少しずつ億劫になる。GENKINEXT福岡那の川が福岡市南区で取り組むのは、その「今できること」を守りながら日常を送りやすくする運動支援だ。歩いたり立ち上がったりといった生活に欠かせない動きを軸に、身体の状態へ合わせた内容を組んでいく。無理に負荷をかけるのではなく、続けられる範囲で身体を動かす習慣づくりに重きを置いている。
通いやすさの面では、西鉄平尾駅から車で約5分という立地に加え、専用車による送迎も用意されている。送迎の範囲は福岡市内で、車種は普通自動車と示されている。自分での移動が難しくても通える体制があることで、運動を続ける前提そのものを整えやすい。当日の体調に応じて時間を調整してもらえる点も、日々の通所を支えている。
三時間の中で身体を動かす機能訓練の実際
プログラムの柱になるのが機能訓練で、3時間の中で他の工程と組み合わせながら進む。事前に足元や筋肉を温めたうえで、日常動作を意識した運動へ移っていく流れになる。歩行や立ち座りなど生活に直結する動きを繰り返すことで、身体を動かす機会そのものを増やしていく。運動が苦手だと感じてきた人でも入りやすいよう、段階を踏んだ内容にしている。
続けることで期待されるのは、生活の中の動作が今より楽になっていくことだ。歩く距離や立ち座りの動きに身体が慣れていけば、外出や家事といった場面での負担も変わってくる。GENKINEXT福岡那の川では、その日の状態を確かめながら内容を加減し、無理のないペースで運動を重ねられるようにした。短い時間だからこそ集中して身体を動かせるという面もある。
足岩盤浴という助走が生む取り組みやすさ
機能訓練の前に置かれているのが足岩盤浴だ。秋田県玉川温泉の人工北投石を用いた設備で、水を使わず靴下のまま足元から温められる。冷えを覚えやすい末端を温めておくことで、その後の運動へ身体が向かいやすくなる。正直なところ、運動そのものより先にこうした準備の工程を用意している施設は珍しく、続けるうえでの入りやすさに効いていると感じた。着替えの手間がかからない点も、通う負担を軽くしている。
温めの工程には介護整体もあり、専門知識を持つスタッフが当日の状態を見て筋肉の緊張を和らげる。低周波リハでは電気刺激を用いた機器で身体を整え、運動前のリラックスの時間としても使える。これらを経てから機能訓練に入るため、身体への負担を抑えながら運動へ進んでいける。準備と運動が地続きになった構成が、この施設の進め方だ。
無料の見学から利用開始までの入口
利用を考える段階では、まず無料の見学とお試し利用から始められる。所要はおよそ2時間で、足岩盤浴や介護整体などを実際に確かめたうえで判断できる時間になる。要支援・要介護の認定状況に応じてケアマネジャーとの確認が入る場合もあり、その手続きは順を追って案内される。利用が決まれば午前か午後の枠に入り、相談は092-534-4111で受け付けている。


