テクノロジーは、つなぐための道具
エコルド川口教室にとってのICTは、まず人と人をつなぐための道具です。テクノロジーを、子どものできることを一つでも増やし、家庭と支援者、専門職を結ぶ手段として使う考え方が根にあります。たとえば日々の様子を写真で共有すると、家庭も専門職も子どもの姿を深く理解でき、次の一歩へ進みやすくなります。ICTを人のあたたかさを補い合う橋渡しに位置づけている点に、この教室らしさがにじみます。
実際のプログラムでは、iPadを使ったビジョントレーニングで見る力と手先の動きを鍛えます。KitS(きっつ)という表現ツールでは、ハサミやクレヨンのように子どもが自由にICTへ触れ、感性と想像力を育てていきます。正しいITツールとのつきあい方や時間制限も、遊びの中で身につく設計です。取材していて、デジタルを取り上げるのではなく使い方ごと教える姿勢に、個人的に納得感がありました。
遊びの中に社会性の芽がある
自由遊びは、この教室が重要と位置づけるプログラムです。おもちゃの貸し借りや、一緒に遊ぶための声掛け、お礼やお詫びといった作法が、遊びの流れの中で自然に必要になります。ここではソーシャル・スキルズ・トレーニングが構えることなく展開され、発語のない子どもも表現の工夫で意思を伝えていきます。いす取りゲームやだるまさんがころんだといった集団あそびでは、勝ち負けをめぐって感情が大きく動きます。
身体を動かすプログラムも用意されています。理学療法士が監修するサーキットトレーニングでは粗大運動を訓練し、ボールプールで全身の感覚を養います。運動が苦手な子どもにとって、体を動かすことは失敗の記憶と結びつきやすいものです。少しずつできることが増える流れをつくることで、動く楽しさに近づけるよう組み立てられています。
川口市に根ざした通いやすさ
教室は埼玉県川口市南前川にあり、青木町公園通りのゲオ川口前川店が角にある交差点を入って左側に構えています。送迎の範囲は川口市内と隣接する市街で、事業所から車で片道20分ほどが目安です。運営するのは株式会社Nフロー企画で、児童発達支援と放課後等デイサービスは令和4年11月に川口市の指定を受けています。2025年10月には保育所等訪問支援の指定も加わりました。
利用時間は平日が11時30分から17時30分、土曜や長期休暇の期間は10時から16時です。昼食は持参のお弁当をとり、おやつは3つのカテゴリから好きなものを選べる時間になっています。制作活動や季節の行事、公園や児童館へのおでかけも、月ごとの予定に組み込まれています。
保育園と両立する通い方
多くの子どもが、保育園や幼稚園に通いながらエコルド川口教室を利用しています。利用する曜日や時間は、子どもの体力や園での生活、家庭の状況を聞き取ったうえで一緒に決めます。ほかの事業所との併用もでき、その場合は利用料の管理をどの事業所が行うかを保護者が指定します。休んだ日の振り替えも、空き枠があれば相談に応じています。


